a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

The Inheritance of The Magician Bakhram (1975) - フィクションの見本

Roman Kachanov監督

 

少年が学校の外にいると、マンホールが揺れていて、そのすぐ下に魔法使いの洞窟があった。フィクションが大胆であり、身近に感じることのできる作品である。作画は非常に丁寧で繊細だ。

 

 

(工事現場のすぐ下に、魔法使いの洞窟がある。大胆な構図だ。)

Aurore (1973) - 表現の開拓

Roman Kachanov監督

 

監督は人形アニメをたくさん作ってから、本作あたりで戦争時の写真を引用し、表現方法の開拓をはじめている。長く映画製作を行うと、ひとつの表現方法から、複数の表現への融合が図られる。その移行期における格好の主題は、歴史である。すなわち、フィクションに、事実をつけくわえるという名目で別の表現を足すことができる。

An Old Man and The Crane (1958) - 緻密

Roman Kachanov監督

 

緻密に撮影されている。鶴は、監督の以後の作品にほとんど登場しないが、この細い首と足を持つ動物は、似たような姿でクレーン車の造形に応用されている気がする。

 

(白樺がロシアの気候を描写する)

The Letter (1970) - 奇跡的な10分

Roman Kachanov監督

 

空飛ぶベランダによって、空想と現実の世界を行き来する素晴らしい作品。ストーリーは古典的であるが、人形アニメでたった10分間で完璧に描写したのだから驚嘆した。監督のユーモアも健在、手紙をよこさない海軍の夫を想う妻の姿が、アクセントになっている。

 

 

(空飛ぶベランダ)