Mal
サイケデリックに酔うことのできる短編。これが何時間も続いたら、とても観てはいられない。
John Ford監督
表面的では無い、人間の核心に迫る作品。
Godfrey Reggio監督
映像としては楽しい。ただし、主題があまり伝わってこない。アメリカの都市の映像とともに、ネイティブアメリカンの「平衡を失った世界」という単語を単純につけられただけでは、主題の意図はわかるが説得性が無いかもしれぬ。そこで代わりに伝わるのは、現代社会における諦めである。発表から35年経った今、アメリカは当時よりも富んだように見え、本作の意図は80年代に終わった観念のように感じる。
Henri-Georges Clouzot監督
一度描いた画を、上乗せして別の画で置き換えてしまう様子に驚いた。
Ermanno Olmi 監督
主人公とカメラを直線で結び、その中点を軸として、主人公の動きと点対象にパンをする独特のカメラワークが特徴。ストーリーを説明的にしなかった点に良さがある。
Roman Kachanov監督
願い事がかなう魔法の花びらがあり、最後の一枚を足が動かない少年のために使う。監督は、私が知る限り主人公がすべて少年であるが、半数かそれ以上は少女である。後の『Metamorphosis』で登場するような、いじわるな性格の男の子は稀だ。いじわるの性質といえば、シャパクリャクのようにもっぱら女に持たせているのが、監督の特徴である。