a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

1970年代 普通 (好みで)

The Concorde...Airport'79 (1979) - グランドホテル形式は墜落したようだ。

David Lowell Rich監督。 コンコルドという航空機は見慣れないが、以前就航していた航空機の一種である。コンコルドの着陸滑走路に突然と気球が飛び出してきたり、突然とミサイルが飛んできたりと、どことなく間が抜けた構成である気がしないでもない。とい…

A Clockwork Orange (1971) - クラシック音楽が映画と結婚できた、希少な作品。

Stanley Kubrick監督。 クラシック音楽をまともに使いこなせる監督は、やはりKubrickぐらいであった。他の多くの監督は、クラシック音楽からあまり多くを学ばないようである。一度しっかりとKubrickの音楽使いのセンスを見習わない法はない。たとえKubrickが…

Airport’77 (1977) - 飛行機が沈んでしまうという、斬新な観点の映画。

Jerry Jameson監督。 初めからほぼ全て、右から左へのパンをしてばかりで驚く。はじめの5分ほどは、ショットのほとんどがパンで、対象は画面右から画面左へと運動している。 映画のscreenplayにおいては、例えば鞄がストーリーの可能性であることを描写しや…

Airport (1970) - Distribution d’ensembleのなかなかな映画。

George Seaton監督。 Jean Seberg、Helen Hayesなど有名な役者揃い。Jacqueline Bissetは本作後あたりからがより有名になっただろうか。本作のような構成をensemble castと英語で呼んでいるそうだ。明らかにフランス語源でまざっていて、気持ちのわるい単語…

Last Tango in Paris (1972) - 空間感覚が超人じみていると感じる。秀作。

Bernardo Bertolucci監督。 公開4日で上演禁止になるという映画は、『黄金時代』のブニュエル以来にあまり無いのではないだろうか。本作のBertolucciの空間感覚は、私にとっていつも驚嘆の対象である。Marlon Brandoの今際の言葉は「Our children …」である…

Tony Arzenta (1973) - こんな贅沢な映画、なかなか無い。

Duccio Tessari監督。 興味深い点として、配役のRichard Conteがあげられる。主人公の敵にしてマフィアのボスという役であるが、彼は『ゴッド・ファーザー』で主人公を裏切り暗殺しようとしたバルジーニを演じている。どちらも主人公をもっとも追いつめたボ…

ルパン三世 カリオストロの城(1979)- こんなエンターテイメント他にない。

宮崎駿監督。 アニメという手法が他のあらゆる映画と一線を画す優れた技法は、跳躍の描写である。本作はあまりにも有名なので作中の例を挙げてしまうと、塔から塔への跳躍などである。 ただし、本作の跳躍はいわば「王の跳躍」である。どの他のアニメよりも…

Breakout (1975) - 飛行機を飛ばし、なかなか面白いと思う映画。

Tom Gries監督。 出演Charles Bronson、Jill Irelandら。 実際に飛行機を飛ばし、ヘリコプターを飛ばし、実写でリアルに脱獄をはかっている良い映画。全体的に荒いのだが、逆にいえば気張らずにユーモアを交えて製作されている印象があり、良いなと思うので…

Joe Kidd (1972) - 続・荒野の用心棒 (普通のウエスタン)

John Sturges監督。 悪役のRobert Duvallは、God Fatherシリーズの弁護士役で有名である。 チャマという羊飼いにまつわる話。資本を後ろ盾に弱者を搾取しようとする資本家、つまり地主を悪者にする話である。 機関車で建物に突っ込み、敵を射撃するシーンが…

The Mirror (1975) - 人間の罪を暗喩する、母子と自叙。

奥行きを最大限に活かした撮影法。時々奥行きの途中で横へと移動するが、その後はまた奥へと移動することが多い。それか奥から手前へとやって来て、近位にて水平に横移動して、また奥へと歩いていくパターン。また、観客の視線を近位から遠方へと動かす意図…

惑星ソラリス (1972) - 人間の根本問題。超名作。

Andrei Tarkovsky監督 人体浮遊のシーンが美しい。現在までに観た映画の中で、観念的にもっとも優れたワンシーンを持つと思われた。背景の色味から、音楽、俳優たちの表情まで、すべてが調和している。この調和の仕方は奇跡に近い。 物理学者が出て来る。And…

Сталкер / ストーカー (1979) - 人間の心の問題を描く

Andrei Tarkovsky監督。 奥行きを活用するカットを非常に多く含む。これがロシア(撮影時はソ連)の国民性が反映されているのか、それとも監督の性格なのかは今の私にはわからない。知識が不足している。 たとえばアメリカでは土地がひろく一部屋が大きい。日…

The Spirit of the Beehive (1973) - 人間性の不安定な気配

撮り方に非常に凝る作品。Victor Erice監督。10年に一度しか映画を作っていない。どのカットをしてみても、単体で写真作品にできそうなような、魅力的な立体位置のセンスがある。写真作品になるというのは、被写体の生きている匂いを感じられる作品を言うの…

God Father シリーズ(1972,74,90) - 歴代最高峰のシリーズ名作

Francis Ford Coppola監督。 言わずと知れた名作。名作の定義はさまざまであるが、私から見ればストーリーの良さと、ストーリーに完全にマッチしたカメラワークが魅力。 この中で一番好きなのは2作目である。私はコアでもなんでもない、ただの端くれなのだが…