a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

1970年代 普通 (好みで)

惑星ソラリス (1972) - 人間の根本問題。超名作。

Andrei Tarkovsky監督 人体浮遊のシーンが美しい。現在までに観た映画の中で、観念的にもっとも優れたワンシーンを持つと思われた。背景の色味から、音楽、俳優たちの表情まで、すべてが調和している。この調和の仕方は奇跡に近い。 物理学者が出て来る。And…

Сталкер / ストーカー (1979) - 人間の心の問題を描く

Andrei Tarkovsky監督。 奥行きを活用するカットを非常に多く含む。これがロシア(撮影時はソ連)の国民性が反映されているのか、それとも監督の性格なのかは今の私にはわからない。知識が不足している。 たとえばアメリカでは土地がひろく一部屋が大きい。日…

The Spirit of the Beehive (1973) - 人間性の不安定な気配

撮り方に非常に凝る作品。Victor Erice監督。10年に一度しか映画を作っていない。どのカットをしてみても、単体で写真作品にできそうなような、魅力的な立体位置のセンスがある。写真作品になるというのは、被写体の生きている匂いを感じられる作品を言うの…

God Father シリーズ(1972,74,90) - 歴代最高峰のシリーズ名作

Francis Ford Coppola監督。 言わずと知れた名作。名作の定義はさまざまであるが、私から見ればストーリーの良さと、ストーリーに完全にマッチしたカメラワークが魅力。 この中で一番好きなのは2作目である。私はコアでもなんでもない、ただの端くれなのだが…