a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

1980年代 ベスト

The Miracles of Technology (1986) - 新旧

Roman Kachanov監督 旧来のSFのようでありながら、新鮮味の溢れるSF。

Down to the Cellar (1983) - 想像力豊か

Jan Švankmajer監督 監督の想像力の豊かさが堪能できる作品。極めて上手くまとまっている。 (石炭のベットで眠る男)

Virile Games (1988) - 試合

Jan Švankmajer監督 サッカーの試合をする赤チームと青チームの粘土人形がいる。試合が進むと、それぞれが残虐に殺し始める。有名なショートフィルムである。その試合を観戦する人は、ビールにさらにアルコール度数の高い飲料をショットグラスで足し、ビール…

The Fly (1980) - 恐怖

Rofusz Ferenc監督 ハエたたきの音が、これほど恐怖に感じるアニメはない。きっと観客は完全にハエに同化してしまう、完璧なアニメーションが披露される。 (静止画で切り取ると、情景がよくわからない。ハエの世界とは、常に動的で、一瞬の静止もないのかも…

Blind Chance (1987) - 闇の作品

Krzysztof Kie?lowski監督 医学部生が、はじめに志を失ってコミュニストになろうとするが、やがてコミュニズム集団がくだらないことに気づき、そのうちにセックスにふけって子供が出来て結婚する。そこまでは良い。もっとも、当時ポーランドは共産主義で、上…

戦場のメリークリスマス(1983) - カンヌの恥

大島渚監督 700作品ほど映画を観てきて、本作ほど詩的にまとめられた反戦作品は他には見当たらないだろうと思った。あまり映画を観ない方々からすればメッセージ性が薄いと感想するかもしれないが(私も、もし映画観はじめの頃ならそう思っただろうからであ…

Passion (1982) - 人の本来を描く作品を観る。

Jean-Luc Godard監督。 古典音楽を多用している。それらは、3ショットにわたって継続して流されることもあれば、1ショットの中で開始と共に始まり途中で中断されるように途切れることもある。大勢の人間が集まってくる状況においては、特に大団円のオーケ…