Joe Alves監督。 人々を震え上がらせたJAWS(1975)の後継作。初作とは赴きが一転、イルカが登場して泳ぎ回るたのしい映画である。
イルカを実際に映画に登場させ、相応の役割をになわせているところが、時代的にかなり斬新だったのではないか。
時代性というものを考慮して、適切な評価を考えると、本作はとても斬新だと思われる。
ストーリーも悪くない。
舞台は海底テーマパークで、実物のイルカが登場して、巨大サメをかく乱させたりする。JAWSをメルヘンにまとめた作品が、本作である。
問題は、映画音楽の使い方の圧倒的な下手さで、海中に入れば常にJAWSのテーマを流すものだとおもっているようだ。まったく体を成していない。スピルバーグなら、あえて無音にして恐怖感を操作するぐらいのことはした。
CGがまだ発展途中の時期、積極的にCGを取り入れており、公開時は3D映画として出した様子であるので、やはりかなりの意欲作。この時代において、この前衛性は、良いものとして認められるのではないだろうか。