a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

JAWS 3 (1983) - イルカ舞うメルヘン。JAWSの続作では最も優れている。

Joe Alves監督。 人々を震え上がらせたJAWS(1975)の後継作。初作とは赴きが一転、イルカが登場して泳ぎ回るたのしい映画である。

イルカを実際に映画に登場させ、相応の役割をになわせているところが、時代的にかなり斬新だったのではないか。

時代性というものを考慮して、適切な評価を考えると、本作はとても斬新だと思われる。

ストーリーも悪くない。

舞台は海底テーマパークで、実物のイルカが登場して、巨大サメをかく乱させたりする。JAWSをメルヘンにまとめた作品が、本作である。

問題は、映画音楽の使い方の圧倒的な下手さで、海中に入れば常にJAWSのテーマを流すものだとおもっているようだ。まったく体を成していない。スピルバーグなら、あえて無音にして恐怖感を操作するぐらいのことはした。

CGがまだ発展途中の時期、積極的にCGを取り入れており、公開時は3D映画として出した様子であるので、やはりかなりの意欲作。この時代において、この前衛性は、良いものとして認められるのではないだろうか。