a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Breakout (1975) - 飛行機を飛ばし、なかなか面白いと思う映画。

Tom Gries監督。

出演Charles Bronson、Jill Irelandら。

実際に飛行機を飛ばし、ヘリコプターを飛ばし、実写でリアルに脱獄をはかっている良い映画。全体的に荒いのだが、逆にいえば気張らずにユーモアを交えて製作されている印象があり、良いなと思うのである。決して巧いというのではない。但し、雰囲気が非常に”良い”。

5万39ドル52セントの小切手をもらって終幕となる。

70年代のアメリカ映画の主人公は、自分の主義がはっきりとしていて、ストーリーの中でもその軸がぶれることが無い。その更に前の年代であるハードボイルドの時代においても、やはり主人公は自分の軸をもっている。

対照的に、2000年以降の主人公の男になると、ストーリーの中で主義が右往左往していたり、決断の逡巡を撮らせることが結構おおい。新世紀は迷いの時代ということなのだろうか。

そんな時代に見るBreakout(1975)は非常に痛快で、物語には偶然性だらけで単純な格子が組み込まれているが、それが良いと思わされてしまう。