Clint Eastwood監督。
それぞれのショットはいずれも動的で、アングルは前のショットとは微妙に高低差があり、かつ俯瞰ショット、背後から撮るショット、歩いている主人公をカメラ移動、車のパン撮影もきれいに撮れていたし、全体的に技術水準の高さを感じた。私が一番動揺したのは、カフェで赤茶色のソファーに座り、ヴァリとその娘も赤のまじった茶色い衣装を着ているショット。ここで頼まれたドリンクはコーラなのだが、そのコーラによって画面の色味がついに統一されたところである。カフェであるから安直にアメリカンという筋ではなく、あえて父親がコーヒーを無理矢理ふたつ注文するのではなく、娘が自ら勝手に好きな飲み物としてコーラを選ぶのが、また良いのである。
出演のRenée Marinoが顔立ちとして好みであった。目鼻立ちしっかりしているイタリア女である。