a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

たとえば明日も朝が来て (2014) - 役者のルックスはストーリー展開とは独立している。

高良嶺監督。

マチュアの作品である。

早稲田大学映画研究会の作品なので、まさかこの学生が将来この名前で監督をしているとも考えにくいのであるが。吐血するシーンは、『Stealing Beauty』であれば、一度カットして、口に実際に液体を含ませて吐かせるショットをつなげる。本当に研究会なのか、学生の出来であるから仕様がない。

ただし、俳優のルックスが、映画のストーリー展開や音楽、パースペクティブとは無縁であることを、私は本作から学んだのである。出演者は学生で演技には期待しない。その前提を持った上で観た本作は、より映画のストーリー展開やそれに関連する事象をよく観ようとする、心理的集中力をもたらしたように考える。