a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

L'Extravagant Voyage du jeune et prodigieux T. S. Spivet (2013) - 永久機関ではなく、親子の話である。

Jean-Pierre Jeunet監督

永久機関を作る子供の話かと思いきや、親子の疎遠と回復を描いた映画である。いったい永久機関とはなんだったのであるか。いいかえれば、Kyle Catlettの発明するものは永久機関でなくても一向に差し支えない。重要なのは、なにかの受賞を切っ掛けとして、親元をはなれるという動作なので、そのための口実は何であっても良かったのである。ストーリーの在処がどこであるのかが一瞬でわかる映画であった。

それはそうとして、画面にさまざまな機械のCGをオーバーラップさせるという、20c前半の映画における夢の描写のような、近年には見られなかった手法を多用していた。