Keoni Waxman監督。
アクション映画に普遍的なことであるが、基本的な戦術は銃撃と打撃の二つのみである。すなわち、打撃ができなければ銃撃をして、銃撃ができなければ打撃をすることになる。これは何を意味するかというと、アクション映画における代名詞である戦闘ショットにおいては、なるべく戦闘時間を長引かせるために、銃撃と打撃の両方で戦う。主人公が悪役のボスと決戦するショットを、さまざまな映画で確認したら良い。そこには、初めはピストルやマシンガンで応酬をするが、最終的にはもみ合うほどの肉弾戦となり、ビルから敵を突き落とすか爆殺する主人公の姿を認めることができるだろう。
本作は、敵の能力にとくに個性が無かったので残念であったが、ここで個性があったら良い。実は、打撃の応酬がドラマチックになるには、中国のカンフーや日本の殺陣が良い。