a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男 (2011) - チェロのソロパートという映画音楽。

平山秀幸監督。

標題にある通り、米軍にフォックスと呼ばれた男が主人公である。

B級映画の定義である、戦闘中における不自然な言語応酬が確認される。カメラワークにおいても、人間がこんなかたちで配列しているものか、井上真央が説得不能な意固地すぎる人間となっているが、内輪で協力しなければならないのに、こうも人情にかけた人間がいるものかと。アメリカのB級戦闘もの映画に、大きく影響をうけているわけである。しかし、ここまで下手でも受ける映画はつくれるのである。蓮實がいうように、監督の何人かは、シネフィルとして映画を沢山観ていないのに、映画をとる。本作は、アメリカアクション映画の原則と、邦画の断片が組合わさったような形式となっている。

映画音楽で、悲愴音楽をチェロのソロパートで表現していた。私がいまのところ経験する限りは、チェロのソロパートで、特に低音を使用するのは日本の映画だけであるようにおもう。