a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

A Night In the Show (1915) - 一世紀前の笑いの元を観る。

Charles Chaplin監督。

夜のあるショーにて、酔っ払いの男がプログラムを目茶目茶にするという内容である。現代の作品ではそうは終わらないだろうが、目茶目茶にされ尽くされたところで終幕する。まるで、砂場で子供が自分で作った砂の城を、壊しに壊し切って満足するような雰囲気である。

観客は、通常のプログラムを鑑賞している間は退屈そうにしている。Chaplinの演じる酔っ払いの男が場をかき乱すと、手をたたいて笑う。手をたたいてまで笑うのはSilent Pictureだからオーバーリアクションであるのだとしても、当時は場をかき乱された方がよほど楽しかったのである。