Tony Scott監督。
子役のDanielle Harrisが、大人を物怖じしないすばらしい演技を見せている。その後、映画俳優にはならなかったようであるが、いまでもアメリカのドラマに出演しているという。以前『God Father』でマシンガンで穴だらけにされる男を見たことがあるが、女がマシンガンで穴だらけにされる映画というものを本作におけるまで観たことがなかった。本作で、「起きたら馬の首が置いてあるかもしれないぞ」という脅迫の台詞があり、『God Father』をオマージュした作品なのではないかと思う。
悪役を倒した後、スタジアムの上でジグを踊り始めるという、なかなかの観点を持つ。また、アメフトの選手が、試合中に走りながら相手を銃で撃ちながら進んでいくなど、面白いなと思う。このような、作品のストーリーには直接連関を持たない、独立的に存在するアイディアというものが、映画におけるポップな娯楽であることは明らかである。
悪役は、主人公によって物理的に殺されることが普通であるが、彼自身のミスによっても死ぬことがある。本作ではその両方が採用されていた。