a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Infestation (2009) - 昆虫が人間を襲う。

Kyle Rankin監督。

北朝鮮でも、ソビエトでも、昆虫でもあらゆるものが襲ってくるのが、映画の説話的空間である。昆虫の場合は他の人間が襲ってくるよりかは、多少は物事が単純であるように思う。すなわち、人間であれば「交渉の余地あり・なし」「同情の余地あり・なし」というコミュニケーションの問題が同時発生するものであるが(一方でこのコミュニケーションの複雑さを正面から描写する作品は少ない)。昆虫であれば、交渉のできる相手ではないので、殺すか殺されるかの二択において、ストーリーが展開されるのである。