Buster Keaton, Eddie Cline監督。
人の身長の何倍もあるような梯子を、シーソーのように動かしながらKeatonが移動する曲芸が観れる。それだけでも圧巻であるが、最後にはシーソーの動きがふりきれてKeatonが力学的にはありえない位置まで飛んでいってしまう。『マスク』や『ルパン三世カリオストロの城』においても触れたことであるが、人物の跳躍とは、映画のひとつの文化であり特権である。それが不可能であるにもかかわらず、その嘘を合理化するようなユーモアが語れてしまう。その原型のひとつが本作である。