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a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Fresh Kill (1972) - スクラップされる車の取り方の違いを観る。

Gordon Matta-Clark製作。

芸術家の記録映像として一般的に認識されているので、カテゴリーを映画とは分けようかとも考えた。しかし、映像作品はすべて「映画」の範疇として書くことが、逆に新たな切り口を生むことにもなると考えている。

車がブルドーザーによってスクラップされていく。映像世界の中で示されている現象は、ハリウッド映画によく見られる車の破壊行為と、材料的にもプロセス的にも同じである。しかし、カメラワークが違う。そして、ハリウッド映画のような面白さはない。なにが欠けているのか? 本作には、ハリウッド映画には必要である要素が足りない。例えば、ブルース・ウィルスが足りない。もし彼がいれば、多少は観客の入りが良くなるであろう。

本作は、車がスクラップされる過程を、忠実に記録しているのである。カメラには、二次元性の範疇ではあるが、物事を記録する性質があることを、再認識させられる映画である。