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a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

One Week (1920) - 初めて?女の裸を写した映画を観る。

Buster Keaton, Eddie Cline監督。

近年のアメリカ映画であれフランス映画であれ、女の裸をスクリーンで観ることが一般的になっている。特に、女だけが脱ぐという偏差が著しいのが、最近のアメリカ映画であると思っている。しかも、そのショットに特段の意味があるわけではなく、慣習的に用いているような印象を受けるのである。

そこで、私は映画を観ながら、女の裸を意識的に入れたショットが誕生した瞬間の映画を探す試みをたてている。本作は、現状ではもっとも古い「女の裸を意識して撮影した」映画である。もしかしたら、1920年よりも古い瞬間がいくつも存在するかもしれない。

そのショットの目的は、観客の視覚=認知をたのしませるものであった。その証拠として、今では事実上ありえない使い方であるメタ視点によって、はだかのSibil Seelyを撮影者の手の平で隠したのである。スクリーン上のストーリーとは関係のない、独立したこの操作は、そのショットが映画世界内の登場人物の認知の応酬のためではなく、むしろ登場人物がスクリーンを飛び越えて観客へと認知をせまる淫らなショットである。