a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Only Lovers Left Alive (2013) - 現代感覚のドラキュラを鮮やかに表現した映画を観る。

Jim Jarmusch監督。

とても良い。演出が大胆で、役者は演技が上手いかどうかではなくその素地が生かされているような印象。「youtube」「iphone」という最近の時代を象徴するモチーフが使用されている。その時代を象徴するモチーフを映画に取り入れることが、映画における一つの役割にもなる。2010年以降の映画作品で、iphoneが出てくる作品は、実は少ない。実力や志のある監督は、最新のモチーフをどのようにして画面に導入するか真剣に考え、真っ先に実践しているように思う。

だから、2010年代の早いうちにiphoneを取り入れる監督は、よい監督である。

本作は、ドラキュラという一世紀近く使われてきたテーマを、上手に現代アレンジしている。

血を飲んだ後に、恍惚とするドラキュラたちを収めるショットが、また良い。新しい撮り方を考案している。