Wim Wenders監督。
映画として、ストーリーを持っているものではなく、評価できるものではない。唯一、映画音楽を流し続けているから、これはダンスのドキュメンタリー映像なのではなく映画としての体裁を持っている。これが無音であったら、完全にドキュメンタリー映像である。
しかし、そこで本作は「映画ではないのか」と本作を観て自分に問いかけると、「これは(列記とした)映画である」という答えが心のどこかから返ってくるので、これは映画なのだろうと思う。ストーリーを求めたら、かなり厳しいものがある作品であるが。
ダンスを観ていると、それぞれ鑑賞者に何かしらの示唆を与えてくれる。人間の肌の表面を見ていると、境界というものを嫌でも意識する。