a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Pina (2011) - 何かしらの示唆を与えてくれる作品を観る。

Wim Wenders監督。

映画として、ストーリーを持っているものではなく、評価できるものではない。唯一、映画音楽を流し続けているから、これはダンスのドキュメンタリー映像なのではなく映画としての体裁を持っている。これが無音であったら、完全にドキュメンタリー映像である。

しかし、そこで本作は「映画ではないのか」と本作を観て自分に問いかけると、「これは(列記とした)映画である」という答えが心のどこかから返ってくるので、これは映画なのだろうと思う。ストーリーを求めたら、かなり厳しいものがある作品であるが。

ダンスを観ていると、それぞれ鑑賞者に何かしらの示唆を与えてくれる。人間の肌の表面を見ていると、境界というものを嫌でも意識する。