a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Leningrad Cowboys Meet Moses (1994) - モーゼがまさかの独裁者という展開を観る。

Aki Kaurismaki監督。

モーゼが出てくるので何事かと期待して観たら、前作の独裁者がそのまま名前を変えて出てきただけという、独特な肩透かしをくらう映画。即興演出である点も前作と変わらない。

ハリウッド映画のような仰々しい敵が存在しない。本シリーズで描写されているものは、主人公たちの運動である。すなわち、レニングラードからメキシコ、メキシコからレニングラードへの振り子のごとき往復、これを描写しているだけなのである。それ以上の意味がなくとも、それだけで観ていて面白いという事が、本作の良いところになる。