a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Fahrenheit 451 (1966) - 転落から地獄へ、そして天国へと昇る映画を観る。

Francois Truffaut監督。

書物が禁止された国という、アンニュイな雰囲気の映画。全体主義の政府を設置することは、本作のようなタイプの映画には常套である。『未来世紀ブラジル』『時計仕掛けのオレンジ』は、本作よりも後に作られた作品であるが、同じく全体主義の政府を持つ。そして、ストーリーでは、主人公は早かれ遅かれその全体主義から逸脱をしてしまい、その餌食となる。

主人公が、次第に読書と知識欲に目覚めるシークエンスは、非常に勢いがある。また、消防車が出動する際の変拍子の音楽が、良い。