a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Being John Marcovich(1999)- 穴の空間感覚を観る。

Spike Jonze as director

普通の映画における法則として、全体の1/3が時間経過した際にはメインストーリーが展開済みである必要があるが、本作においては例外である。いつまで経っても、ストーリーがどのように展開するのかが見えない。そこが面白いのだとも言える。

穴がどこからどこへと繋がっているのか興味をもって観るのだけれども、細かいところまでは判然としない。オフィスから、マルコビッチを通って、郊外につながるまでどのような管になっているのかわからない。わからないから楽しいのだけれども、元来実写不可能であることもあり、余計に想像したくなる。この穴をCGで幻想的に作ってしまっていたら台無しだったであろう。