Spike Jonze as director
普通の映画における法則として、全体の1/3が時間経過した際にはメインストーリーが展開済みである必要があるが、本作においては例外である。いつまで経っても、ストーリーがどのように展開するのかが見えない。そこが面白いのだとも言える。
穴がどこからどこへと繋がっているのか興味をもって観るのだけれども、細かいところまでは判然としない。オフィスから、マルコビッチを通って、郊外につながるまでどのような管になっているのかわからない。わからないから楽しいのだけれども、元来実写不可能であることもあり、余計に想像したくなる。この穴をCGで幻想的に作ってしまっていたら台無しだったであろう。