a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

The Conformist (1970)- 画面の対称性を観る。

Bernardo Bertolucci監督。

主人公と教授という二つの軸で進行するかのように見えるが、実際には主人公の妻と教授の妻という別軸が機能している。一方、画面の対称性を意識した描写を心がけており、それぞれのショットに綿密な検討の跡を見ることができる。つまりは、この映画は幾何のイメージである。

画面の対称性にこだわっているのは、最近だとウェス・アンダーソン監督である。