a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Spectre (2015) - 大量の爆発を観る。

Sam Mendes監督。

公表時点で歴代最高の制作費と、最長の上映時間である。大量の爆薬を使わなければならなかった理由は、一体どこにあったと言うのだろう。映画の撮り方にではなく付加価値の方に観客や広報の目が行ってしまうのは、映画が豊かだからなのか貧弱だからなのかわからない。今の映画産業は、少なくとも一定水準以上の完成度はあたりまえに供給できるようになっているので、それを映画史の積み重ねと成功の結果なのだと捉えれば、付加価値で差別化していく映画の方向性に別に問題はないのかもしれない。

共に映画館へ観に行った人達はカメラワークに秀でた点がないことを指摘していた。私も全面的に同じ意見であった。ボンドガールが乗っている車であるというのに、案外とDaniel Craigが攻めている点も失笑してしまうほど面白く、見ものである。