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a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Death in Venice(1971) - 美しい白粉。

1970年代 普通 (好みで)

Luchino Visconti監督。

風景をなめまわすような主観ショットが印象的。真理や人間的尊厳を音楽として追究する中で、ベニスで出会った少年の絶対的美に出会ってしまい、その美を自らの哲学に統合できずに居る。なぜなら主人公は絶対に老人であり若さは戻らないから。その様がうまく映像化されている。顔に白粉をつけた老人の真っ白のスーツ姿は、少年の健康的なストライプ柄の水着姿と対照的である。主人公はかなり無理をしていているが、彼がなにを人生に求めたかがわかって観ていれば、最後に死んだときに、白粉をつけた彼が美しくみえる。

音楽をMahlerに絞ってかけているのも印象的になってよい。