a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

War in Peace (2007) - 戦争映画の残酷

Wim Wenders 監督

 ようやく紛争がひと段落したアフリカで、映画がようやく観れるようになった。そんな平和な年に流れた映画が、戦争映画であったという皮肉な作品である。未だに戦争映画はよく作られているが、それは不幸を食い物にして娯楽を作っているのではないか。本作を観ると、世界の格差というものを、映画は何の修正もせずに投影してしまうのだとわかるのである。

 ところで、日本では太平洋戦争の題材が馬鹿のように売れ続け、特攻部隊の邦画ばかり作っているが、あんなものやめればよいのにと思う。いい加減目を未来へ向けろ、と言いたくもなる。