a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Jurassic ParkIII (2001) - 本来の恐竜。

Joe Johnston 監督

 ポケベルの音が、スピノサウルスの出現という恐怖に重ねられて演出される。教科書のような優秀な演出である。本作の恐竜は猛獣のようである。怖いようで、どこか怖くないようでもある。ここまで観て、一作目と二作目の恐竜は猛獣というよりもむしろ微妙に人間の知性を感じさせる生命体として作っていたことに気づく。つまりスピルバーグの恐竜は、どこかに人間性を感じなくもない。本作に出てくる恐竜は、みな何万年も昔にいた動物という風である。