a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Jurassic World (2015) - 非常にうまい現代版「ジュラシックパーク」

Colin Trevorrow 監督。

 ジュラシックシリーズの主役は、実はいつもラプトルなのである。前作のラプトルは猛獣のようになりすぎ、本作のラプトルは人間味をつけすぎた。人間とアイコンタクトをするラプトルはあまりに不気味である。とはいえ、『ジュラシックパーク』をハリウッドアクション映画のようなテイストで、よくある遺伝子改変に対するアンチテーゼを野生の恐竜と戦わせることで解決し、まさに本作は2010年代の潮流にふさわしいジュラシックパーク。その意味で恐竜は『ゴジラ』化してしまい、スピルバーグの作品にはあった「夜の静けさの怖さ」というものもなく、初期シリーズからはかけ離れている。もっぱらCGで勝負しているような作品だ。

 ところでプテラノドンの来襲はヒッチコックの『鳥』さながらである。