2016-05-27 Ivan's Childhood (1962) - 撮りたい画のために何でもやった。 1960年代 普通 (好みで) Andrei Tarkovsky 監督 タルコフスキーはしばしば詩的であると言われるけれど、映像の詩人であることの由来はその自由さにある。もっとも映画の制約から自由になろうとする意思の強かった監督、と言っても差し支えない。水面に焼夷弾の当たる絶妙な光具合とタイミングは、相当にリハーサルを重ねたのだろう。白樺林の中で繰り広げられるロシアの人間模様。撮りたい画が明確で、その画を獲得するためならば何でもやった。だから詩的になった。他の監督には真似できないストイックさである。