a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Amour (2012) - ショットの切り方が秀逸

Michael Haneke

 

 何しろショットの切り方が秀逸なのでそれだけでも観る価値があった作品。『24時間の情事』のEmmanuelle Rivaのことが好きだったが、本作でこんなに品のあるおばあさんになるとは思わなかった。役者のことはともかく、作品の中で現実と幻想が多少入り混じっているように思われた。幻想を明らかに切り取るのではなく、むしろ現実との両面性を残しておく。現代映画におけるショットの基本となりつつある。