Louis Malle監督
『世にも奇妙な物語』に収録されている。
『死刑台のエレベーター』でルイ・マルが好きになったのであるが、なぜか本作は好きになれなかった。監督の腕が落ちたのではなく、役者が悪いわけでもなく、時代性が現代とマッチしないわけでもなく、単純にストーリーが映画向きではなかった。ストーリーに主人公の更生・希望がないと、基本的に映画作品の存在意義を説得しづらい。小説ならばそれが無くとも、存在意義を説得できる時代もあったのだが。すなわち、ストーリーを映画に転換せず、小説通りの実写化で終始した点が、本作のミスであろう。『死刑台のエレベーター』は面白かった点も、それに集約される。