a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Renzo e Luciana (1962) - ある新米夫婦の実像

Mario Monicelli監督

 

 ある新米夫婦の実像を描き、労働者階級の管理職階級に比べてつらいところ、新米夫婦が家族から嫌味を言われてつらいところ、少なくとも60年代のポピュリズムを目指したのであった。彼女が、バスに乗って街に溶け込んでいくラストシーンには、登場人物が現実の街へと還元されていく意図があり、やはり目指されたのはポピュリズム。しかし、抽象論に陥ることなく、具体的なストーリーに終始し、良い話であった。「Boccaccio '70」に収録されている。