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a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Like Someone in Love(2012) - 説話空間の内側より

2010年代 普通 (好みで)

Abbas Kiarostami監督

 

映画化するほどのテーマだったのか、陳腐で向上性のないストーリーである。本作の良さは撮り方にある。その中でも、車のフロントガラスが青い空に反射し、まるで中にいる登場人物たちを隠すような、観客に登場人物を見たい欲求を惹起させる構図には舌を巻いた。加瀬亮は良い演技をしている。加瀬亮が殴り込みをかける、投石シーンが一番の見所に思う。これらのシーンは、加瀬亮が殴り込みをかけるにもかかわらず、加瀬亮は画面内に登場しない。つまり、加瀬亮に襲撃される立場、家の中の人間の立場からカメラを回している。カメラが、説話空間の内側に常にあり、それが傍観者の立場を許さない。