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a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

M (1931) - 口笛

Fritz Lang監督

 

少年ばかり狙う連続殺人の話。主観ショットのタイミングが巧みであり、かつ口笛が、盲目の浮浪者によって感知され犯人検挙に繋がるという、映画で鮮やかに描写された良作であった。この短い口笛の旋律は、妙に耳に残る。Peter Lorreの演じた狂気は、当時のドイツの街に密かに這いはじめた戦争への狂気と似通う点があったに違いない。終盤、法の裁きに関する机上論が繰り広げられ、テーマが高速で練り上げられて一気に終わる。時代柄であるとしか言えない。