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a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Un Chien Andalou (1928) - Luis Bunuel初作

1920年代 普通 (好みで)

Luis BuñuelおよびSalvadorDali監督。16分の短編映画。Bunuelの処女作。

女の眼球を横一文字に切るショットではじまる。眼球は切られて、透明な粘液性の液体がとろとろと出る。それからも、手のひらに蟻が数匹うごめいていて、それをじっと見つめる男性。切断された手首をステッキでつつき、それを近距離でとりまく二十数名の人間など、想像性に事欠かない。

私たちの現実で行われていることは、あり得ることとあり得ないことの区別が事細かになされている。しかしながら、私たちの見ているものというのは、常識や慣習という前提をもとに非常に限定されてしまった世界である。私たちは常識を見ている目を持っていて、世界そのものの可能性をみているわけではない。そういった意味をこめて、この短編映画の冒頭では、眼球を鋭利に切るのである。

物語の偶然性と感傷性のふたつを、実際にこの映画で表現されていることは可能なかぎり無効にしているが、それでいてストーリー性が失われることがない。