2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧
Farrelly brothers as directors キャメラがあまり動かないので目で愉しむ映画ではない。おそろしくカメラの腰が重い作品である。『二番目のキス』、これはカメラの使い方も良かった。本作は全然重い。鈍い作品である。 目で楽しめないのであれば映画として…
Charlie Chaplin as director あまり驚き所のないこの作品を観るのであれば、keaston時代のChaplinを観た方が遥かに有意義であろう。一方でEdna Purvianceのデビューがあった意味はある。Chaplinの部屋に入って、そして彼に見つかったとき、彼女がしきりに股…
Mack Scennett as director 今の時代に観ても新鮮だと言えるほどの面白い脚本である。主人公とされる女主人公のTillieが、醜いように描かれていて、そのまま醜いまま終わる展開に魅かれるのである。これは、意味上の主人公はChaplinとMabelであるように観え…
Brian De Palma as director 映画として及第点は超えているには違いないのだけれど、どこかに違和感がある。それぞれのシークエンスにおけるスクリーンプレイが必ずしも的確ではない。また、原作にどれほど忠実に脚本を書いたかはさて置き、映画の展開として…
Farrelly brothers as directors 良作である。 「ギリーは首ったけ」と「2番目のキス」との中間にあたる本作は、結合双生児が主役になっている。動作によるユーモアと、台詞によるユーモアが、いかに映画に大切であることか。偏見というものが存在するとし…
David Lynch as director 『マルホランド・ドライブ』ではハリウッドで活躍しようと頑張る新米女優が描かれた。本作では、一度は主演者が死んでお蔵入りとなったいわば魔性のスクリプトが登場する。 これに主演して返咲こうとするおそらくベテランの女優が主…
Charles Chaplin as director 当たり前のことではあるが、古典的な夫婦入れ替えのストーリーである。これらの作品のお陰で今があるにも関わらず、現代の人間から観れば退屈にも観える作品であるとは皮肉なものである。 メーベル達のカップルが「taking the a…
Charles Chaplin as director 最後にピアノが坂をすべり落ちる展開の早さ。ここが面白く、思わず笑ってしまう。Chaplinだけが目立つように観えるかもしれないが、Mack Swainのコミカルな動きも楽しいのであり、彼の脇役なくしてキーストン社は完全に栄えるこ…
Charles Chaplin as director 無銭徒食で自動車レースを鑑賞して、誰か知らない男の愛人まで取ってしまうという厚かましいチャーリー。そんな彼が主人公である。しかし、ただの紳士であるよりは厚かましい方がよほど主役として様になる。道の端で雑草を毟っ…
Michael Haneke監督。 日常と感情の複雑な絡みの中で、疚しさは人が皆持っている複雑な感情になっている。それを映画で表現したならばシンプルに抽出することができるのではないか。この作品は、隠されたものを明らかにするという動機で作られたとしよう。 …
今村昌平監督。 孤独を排し現実を受け入れ、新しい家族と再生すべきだというストーリー。 残念ながら、私は大嫌いである。 物語ラストで刑務所に入る主人公が帰ってくるかどうかを、愛人が気にする場面がある。女は彼のことが好きだったのに、どうして彼をUF…
今村昌平監督。 日本の共同体意識と、山の自然との調和が描かれていて映画として上手い。非常に美しかった。 姥捨て後の積雪のシーンが若干画面が汚い。悪天候の野外をおして撮影をしているから、室内で撮影をするよりは画面が粗いに決まっている。本作で描…
David Lynch監督。 ハリウッドに来た新米の女優は、いかに精神的に過酷な経験を経たのか。本筋がわからなかった観客も、わからなければわからないで構わないわけで、映像の美術性を、ただ堪能さえすれば良い。David Lynchは現代のアーティスト、映画を媒体と…
Georges Melies 監督。 巧妙な子供だましである。画面を組み合わせる多重露光の技術があれば、巨人や小人が描ける。しかし子供だましと侮ってはいけない。 大小関係とは相対的な事象だから、実際にどちらが巨人なのか、もしくは小人なのかの判断が付かない。…
George Albert Smith as director 当時の風景に、その時代の人々が送った生活に思いを馳せることができる作品である。
George Albert Smith as director 演者が得意げに格子縞の布をまとって体を動かす様子を観ていると、なぜか私も興奮してしまった。これは映画の一大転機であった。その当時の様子を、今でも体験できるとはすばらしい。
George Albert Smith as director 映画の天才であるGeorge Albert Smithが、従来の方式に現実的な改良を加えキネマカラーの特許が成立した。とても長時間観るには目が疲れてしまう技術であるが、当時の人々は大興奮したに違いない。
George Albert Smith as director 監督においては過去に何度も猫を登場させていて(犬は一回も無い)、本作が猫をテーマにしていることは驚くにはあたらない。しかし、猫をクローズアップさせた際に、従来であれば望遠鏡でのぞいたような黒地に円形で中央を…
George Albert Smith as director 監督がショートフィルムを製作した中で、おそらく本作で初めて死を撮影した。特別笑いが起きるでもない死は、当時結核などの感染症で死が身近にあった人々には他人事ではなかっただろう。この時期にはファンタジーもコメデ…
George Albert Smith as director 夢と現実の境目は、ピントをぼやけさせることで成立する。よく考えたものだ。
George Albert Smith as director 大きい一戸建てを想像して観たら、ミニチュアの可愛い家であり意表を突かれた。フィルムを逆に回すトリックは、CGがある現代ではまず目にかからないけれども、夢の世界を表現するためには必要な技術でもあった。
George Albert Smith as director 手紙に描かれている内容がわからなければ話の落ちがわからないのだが、私はいまいちはっきり認識できなかった。手紙を2ショットでわけて撮ることも出来ただろうが、手紙が風に飛ばされるという展開により注目してできた作…
George Albert Smith as director 本作に納められている当時の風景を観て、小説家的想像力で思いを馳せることすら出来そうである。それでも、盗み見た人には仕置きが待っているのが映画的ストーリーである。
George Albert Smith as director 汽車の先頭から撮影している。技巧を実際に作品にまで高めていくための、テーマ設定がGeorge Albert Smithは上手であった。単なる技術の練習作品ではなく、それが作品のストーリーになるような工夫をした。列車がトンネルの…
George Albert Smith as director モンタージュを同時に画面に映しているような感覚である。これはdouble-exposure techniquesといって、監督がすでに過去に何作品か試したことのある手法である。 簡便なセット撮影であるのに、そのセットの上に屋根と満天が…
George Albert Smith as director 黒い服が粉にまみれて白く変化していく様子がおもしろいろいのである。
George Albert Smith as director これは現在では典型的な子供だましであるが、最初にそれを思いつく人が相当偉いのである。全世界をだますことが出来るのだから。 X線で骨が透けただけでは単なる映画の技術であるが、その後に話の落ちをつけることで映画作…
George Albert Smith as director ここまでおいしそうに飲まれたら、ビールが飲みたくなってきてしまう。 ライトワークがしっかり出来ているので、背景から浮き出るように出演した男の表情が生き生きと写っている。クローズアップのお手本といえる。
George Albert Smith as director 今となっては子供だましであるが、当時は大人でも驚いた手法だろう。この手法が初期に確立されたにつけて、ファンタジーもしくは魔術的なストーリーが発達しやすくなる。George Albert Smithはメリエスのアシスタントであっ…