a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

The Kiss in the Tunnel(1899) - 汽車の中のロマンスを観る。

George Albert Smith as director

汽車の先頭から撮影している。技巧を実際に作品にまで高めていくための、テーマ設定がGeorge Albert Smithは上手であった。単なる技術の練習作品ではなく、それが作品のストーリーになるような工夫をした。列車がトンネルの中に入ると、窓が暗くなった車内でカップルがキスをする。そして汽車はトンネルを抜ける。

ここまでの技術とロケーション撮影も可能なポジションにあったのであれば、車内もリアルなもので撮影できれば完璧だったのだが、当時の撮影機の物理的制約があっただろう。