a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

BeRLiN (1995) - 美しさがわかるということ。

利重剛監督 サラリーマン役のダンカンが、「ただいま電波の届かないところに居るんだよ」とドスの効いた発言と共に業務をサボる、名言が生まれた作品。私もいつかこの名言で仕事をサボタージュしたいものだ。 中谷美紀について全員が惚れ込んでいるのだが、…

Simon Werner a disparu (2010) - スパイシーな映画

Fabrice Gobert監督 今回観て、真っ先に思い浮かぶ映画は『Elephant』であるが、おそらく本作に特有である点は一つの事件が必然的に起きたのかそれとも偶然的であるのかという違いである。明らかに今回、Simon Wernerはあまり「意味を持たない」行動、teenag…

My Week with Marilyn(2011) - 一人のスターの背後には何百もの・・・

Simon Curtis監督 今回観てわかったのは、一人の俳優が画面で演じる背後には実にたくさんの協力者がいることである。たとえ不能な役者であっても、潜在的なファム・ファタールぶりを見せても居ることに変わりはなく、すなわち今回のマリリンである。背後には…

The Enchanted Well (1903) -

Georges Méliès監督 同時代で活躍したメリエスとチョーモンではどちらが優れているだろうか。似たような技術を用いて似たようなテーマを取り上げる当時の流行の中で、より独創的であり、他の人には考え付かないようなアイディアを作り続けたのは、一般的に考…

Panorama of Ocean Beach and Cliff House (1903) - 海辺

H.J. Miles監督 いたって普通の海辺である。

La Fee Printemps (1902) - 普通

Ferdinand Zecca監督 普通。しかし同世代の様々な作品よりも、テーマが綺麗な作品である。

Excursion to the Moon (1908) - 月が食べた!

Segundo de Chomón監督 『月世界旅行』の展開に見慣れていると、月面着陸の今回の展開はまさかであり不意を突かれる。

The Motorist (1906) - 現実を超越する

W.R.Booth監督 今回に限ったことではないが、映画におけるSFとは現実から非現実=夢の世界への超越がある。今回の作品はその超越が監督の中でも意識されていたというか、意図が明瞭な作品であり好感が持てる。

The Lunatics (1908) - 普通

Segundo de Chomón監督 いたって普通である。

Claire's Knee (1970) - 作品としての美しさ

Éric Rohmer監督 説明不要の美しい作品である。私の叙述能力不足という問題というよりも、ストーリーを説明すると美しくなくなってしまう作品だからである。ストーリーに気をとらわれていると間違いなくClaireの膝への性的憧憬を共感できなくなり、それは観…

Speed (1994) - なかなか

Jan de Bont監督 監督の力量があっぱれである。

The Dentures (1909) - 普通

Émile Cohl監督 これはいたって普通である。

The Golden Louis (1909) - 古典的ストーリー

D.W. Griffith監督 まさに悲劇の古典的ストーリーである。マッチ売りの少女を彷彿とさせる貧困少女と雪のコンビネーションが、来るべき悲劇を確固たるものとするべく象徴している。そして二度目にあった時には死んでいる。悲劇を作るべくして生まれたコンビ…

Blue Beard (1901) - 手数の多さ

Georges Méliès監督 使用した技術のバリエーションが少ない分、ネタの豊富な作品である。

The Invisible Thief (1909) - ブラボー透明人間

Ferdinand Zecca監督 20世紀初頭には、すでに透明人間の原理が完成したというのは映画界にとって素晴らしいことではないか!

Jupiter's Thunderballs (1903) - 普通

Georges Méliès監督 監督の中では普通の出来である部類に入る。

Made in U.S.A (1966) - カリーナが世界になった時

Jean-Luc Godard : director 『小さな兵隊』で登場したデンマーク出身の女優は、かなりの芋であった。スタイルは良いが、当時のヨーロッパの女優と比べてもアメリカの名女優たちと比較しても、よくなかったのはその低い声質であったと私は思う。お世辞にも、…

The Fantastic Diver (1905) - 巻き戻し

Segundo de Chomón監督 巻き戻しの基本的手技。一体何回飛び込むのだ。

The Easter Eggs (1907) - 活き活きとした

Segundo de Chomón監督 監督には大きいものと小さいものに関するイリュージョンという視点がある。その視点は、かなり監督にとっても好ましいものであるのか、しばしば彼の作品に採用されている。一方で近年のSF映像作家からは失われてしまった視点である。 …

Modern Sculptors (1908) - ストップモーションのプロトタイプ

Segundo de Chomón監督 ストップモーションの基礎的な作品である。

Ah! La Barbe! (1905) - 普通

Segundo de Chomón監督 監督の作品を多数知っていれば、今回は割と普通の部類に入る。

The Magic Table (1905) - 遠近法

Segundo de Chomón監督 遠近法のトリック。ウイスキー瓶がおじさんに変化してしまうのが面白い。

Loie Fuller (1902) - 普通

Segundo de Chomón監督 当時のあるダンサーを映画風に撮影したもの。

リトル・マエストラ (2013) - 好きではない。

雑賀俊郎監督 私の邦画チョイスが悪いのかもしれないが、邦画は大抵群像になりがちである。それも割と特徴的な群像の型に落ち込むことが多く、西洋の群像とも違う。今回のように田舎に誰か主人公が単身で乗り込み、その主人公が田舎の人間たちと群像を繰り広…

The Red Spectre (1907) - 精密かつ大胆

Segundo de Chomón監督 精密かつ大胆なイリュージョンであり、私なら本作をSegundo de Chomónの代表作として数える。ユーモアのセンスがまた素晴らしい。

The Cigar Box (1907) - 手品

Segundo de Chomón監督 手品、奇術の類。

Les Tulipes (1907) - 大きな顔

Segundo de Chomón監督 身長を優に倍は上回る顔が出現するところが面白い。非常に恐ろしいはずのこの現象が、思わず楽しくなるように演出されているところに監督の力量がある。

Bob's Electric Theatre (1906) - 監督的普通の作

Segundo de Chomón監督 彼の中では普通の部類に入る作品。それでも他の監督の作品と比べたら格段に独創的で面白い。

Japanese Butterflies (1908) - 見事な変身

Segundo de Chomón監督 見事、見事! 異国風の代名詞として日本にこだわる監督である。綺麗に着色までして撮影してくれて、非常にありがたいことだ。

M?tamorphoses (1912) - コップが大きくなった

Segundo de Chomón監督 コップが小さくなった!大きくなった!が楽しい作品。