a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Airport’77 (1977) - 飛行機が沈んでしまうという、斬新な観点の映画。

Jerry Jameson監督。

初めからほぼ全て、右から左へのパンをしてばかりで驚く。はじめの5分ほどは、ショットのほとんどがパンで、対象は画面右から画面左へと運動している。

映画のscreenplayにおいては、例えば鞄がストーリーの可能性であることを描写しやすい特徴がある。

それにしても、飛行機がジャックされるという展開は星の数ほどある。本作は、ジャックされた後に、飛行機が墜落し、海の中に沈むというところからストーリーが開始される。ストーリーのポイントがかなりずれているのである。だから、ジャックされる過程は簡単に描写されてしまう。

撮影は、機内というセット、海というロケを組み合わせている。飛行機が海底へ沈んだミニチュアを使用していることもあり、多角的に表現していることがいえる。このミニチュアは、『月世界旅行』でイモリの水槽に突入したロケットと、技術発想は同じである。同じ技術が70年以上を経ても、一切変化することがなく使用される様をみると、感慨深いものがある。

主演はJack Lemmon、