a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

48 HRS.(1982) - 刑事ものの王道を観る。

Walter Hill監督。

教科書を地で行くような話で、功績を得ないと後がない警察官と、その警察官に

期限付きで釈放をされる囚人のコンビによるストーリーである。ただし、俳優が

上手いので楽しく観れてしまう。ストーリーが普通でも、俳優のその素地に人間

としての愛嬌があると、観客としては興味を持って観てしまえる映画になるとい

うことである。残念ながら、あくまでも映画としては褒めてはいない。

ストーリーとしては、犯人を追い詰めるというミステリー要素を主線にしておき、

二人の性格・学歴・背景・人種などの異なる主人公を戦わせつつ協調させる。そ

うすれば、戦いの中でふたりの人間性は共に美化され、主線も解決されることで

相乗的なハッピーエンドに仕立てられる。そのためには、二人の戦いはどちらか

の一方的な勝利や譲歩であっては決してならず、完全拮抗しなければならない。