a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Camera Buff (1979) - 監督の自伝的なものか?

Krzysztof Kie?lowski監督

 

 給料何ヶ月分かをはたいてカメラを買った男の物語。主人公が監督である作品は、その監督の自伝的性質を帯びると信じている私は、キシェロフスキ監督の純朴な映画撮影愛を本作から見た。しかし、あからさまな悲劇ではなく、どこか喜劇的に観える。主演男優のJerzy Stuhrが面白く演じるからである。指と指で8mmカメラの画面を作ると、すぐに顔がしかめっ面になってしまう。その様がコミカルで、家事に興味の失せた夫に激昂する妻のことなど、お構いなしである。