a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives (2010) - 音楽が無いことが光る。

Apichatpong Weerasethakul監督。 通常の映画であれば、なにかと映画音楽をつけたがるものであるが、本作にはほとんど音楽がない。かろうじて形而下音楽である宮廷音楽のようなものと、ラストシークエンスのロック音楽が流れるぐらいである。音楽の使い方が非常に新鮮である。 ストーリーの内容は、虚構が現実化され、現実世界のものとして受け入れられていくような、なめらかな構造を持つ。