a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

HANA-BI(1998) - 絵画を上手く取り入れた映画を観る。

北野武監督。

監督が芸人でもあるからという訳ではないが、芸人であると主に二つの点におい

て映画で才能を開花させることができる。ひとつは、遊戯を描写する際の多彩さ

と深さである。これは、ジョークとも通じるところがある。人間は、人生のどこ

かで遊戯をしているものであり、映画のどこかのタイミングにそれが無ければ非

常に味気ないものとなる。

ふたつに、コミュニケーションにおける言葉の厳格な意味性である。不必要な言

葉など一切なく、すべてが映画の意味=ストーリーを構成するための何かしらの

意味を持っている。

それにしても、盗品のタクシーをパトカーに変えてしまうなんで、なんと面白い

発想だろう。

絵画の使い方が非常に良い。