Ingar Bergman as director
突如として自らの目の前に死神が現れ、その予感に囚われながらも発生するロードムービーである。そのため二つのストーリー展開軸があるように思う。ひとつは主人公が死神という要因により死ぬのではないかという、死という時限爆弾をストーリーであるかのように仕立てる方向性。ストーリー=時限爆弾であることは時限爆弾=ストーリーであることを示しており、『スピード』シリーズが例にとれるアクション映画の一派では、時限爆弾がそのストーリーの根幹であるようになっている。
二つ目はロードムービーである。予感される世紀末に対しておびえている世界を、主人公たちはめぐることになる。