a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Flight of the Phoenix (2004) - 飛行機を砂漠の中で作り直す、発想が面白い映画。

John Moore監督。

冒頭は、新規の石油採掘場が失敗し、リストラした10人前後を飛行機で輸送するところから始まる。ここではまだストーリーの冒頭手前なので、いかようにでも話の方向を変更することができるのである。リストラされた人間がそれぞれあたらしい職で再生する映画にもできれば、飛行機が遭難する映画にもできる。ただ、それぞれのストーリーでは、映画のシーンとして省略する部分が必然的にかわってくるので、その省略される部分とされない部分を注意深く観ることで、後のストーリー展開を予想することが可能である。

さて、飛行機は砂漠へと墜落した。乗客は砂漠から脱出する可能な方法がないことを確信したのち、最後の可能性である飛行機のリメイクという手段に出る。その結末はいかに。

ところで、自分の知っている情報や行動の理由を話さずに実行してしまう人間は、他者にとってはかなり悪魔的に映る。「なにやってんだこいつ」という身の毛のよだつ様なスリルを感じる。