a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

Identity (2003) - 二度観なければ良さがわからぬ作品。

James Mangold監督。

The Hitcher 2(2003)で猟奇的なサイコパス役を演じたJake Buseyが、今度は本作で囚人役を演じている。

映画世界上での場面切り替えが激しく、そのためにシーンの切り替えはがらっと変えるように、そして場所や時が移ったことが良くわかるようにしなければならない。本作で、それが完全に出来ているとは思えなかった。

とはいえ、それが映画のおもしろさ自体に影響を与えるというわけではなく、あくまで少しずつ観難くなるだけの話である。そして観にくくなった末に、本作では何が起きるのか。本作の鍵は娼婦と事故にあった優しい母親である。

撮り方はまったく巧くないが、この映画がおもしろいのはストーリーの展開が巧いからである。二回観直すと良く意図がわかる作品。換言すれば二回観なければわからないように作られている。興行成績が本作はとても良かったのだが、二回観に行った人が多かったのではないか。そのような形で興行成績が良くなることもあるのか。