a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

The Great Gatsby (2013) - 憎たらしいGatsbyの表情を観る。

Baz Luhrman監督。

何が一番良くないのかといえば、ユーモアの要素がゼロである点である。驚くほどに、まったく無い。装飾が派手か否か、役者の表情をdetail shotで撮るのか否か、そのような微妙な振れ幅がある要素ならまだしも、ユーモアの要素を入れる気が感じられないという点で、がっかりである。撮影法が単調なので、ユーモアが無いと画面に対して徐々に飽きてくる。私は画面に対しては40分で飽きた。そして、画面として飽きるのであれば、映画としては窒息したも同然なので、表現媒体として非常に危険かつ致命的な作り方だと思う。『ムーラン・ルージュ!』も同じであったので、以後も同じ作風で撮ってくるに違いない。この点だけ、なんとかして欲しい。

Gatsbyの表情が、憎たらしくて非常に良い。適役である。