a-moviegoer’s diary

2014年から1日1本の映画を観ていて感想を書き溜めています。そして今年通算1000本を観ました。これからも映画の感想を溜めていきます。東京都内に住んでいます。

The Quiet (2005) - 不思議な作品を観る。

Jamie Babbit監督。

指し示していることが常に不明瞭であるような、とらえどころの薄い作品。親に性的虐待を受けている娘と耳の不自由な娘がストーリーに与えられた。作品は主人公の語り調子であるが、この語り調子はどちらかといえば文学風な使い方であって、本来の映画的な使い方ではない。舞台は公共の場である学校と密室を産出できる自宅との往復になる。学園ものなのか、青春恋愛なのか、バイオレンスストーリーなのか、ひとつのものとして突き詰めようとされてはいない。