Quentin Tarantino監督
すばらしい映画だ。全体を通した編集が見事である。実際たいした武術を見せていないにも関わらず、敵への殴打の瞬間をことごとくカットし、切れ目切れ目に効果音を挟むことで、すばらしい武術が実際に行なわれているように錯覚させている。実際は、役者はそこまで本格的な武術をしていないはずである。たとえば、名前もふざけていることながら、その武器もプラスチックのようにしかみえなかった「GoGo夕張」が、それでも武術の達人に見えたのは、やはり編集がすばらしいためである。また、編集に付随して選曲される音楽も巧みであった。また、邦画をよく観て、日本人役者を使いこなす技量も見事であった。